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RAIDの特徴と障害発生時の注意点をおさらいしましょう
複数のハードディスクを使用してハードディスクの故障を担保する仕組みのRAID。
複数のHDDを使用していれば、万が一その内の一台が壊れて動かなくなってしまった場合でも作業ができない心配はなく、壊れてしまったハードディスクを交換している間に残りの正常なハードディスクを使用して作業が行えるため、安心の仕組みとなっています。
他にも容量を拡大できることや処理速度が向上するなど、RAIDの種類によって様々なメリットがあるわけですが、その種類によってデメリットも当然変化することを覚えておく必要があります。
■RAID0はデータを保守するという面では圧倒的に弱い
RAIDには様々な種類があり機能によってレベルという概念がありますが、データを安全に運用するという面ではRAID0は圧倒的に不利になります。
もともと安全性を高める目的のものではなく、RAID0は処理速度の向上が目的の種類になります。
そのためRAID0の場合は2つのハードディスクにデータが分散されて保存される仕組みになっていて、どちらか一方のハードディスクが壊れてしまえばすぐにデータは失われてしまい、故障状態が重い場合はデータ復旧業者に依頼をした場合でも復旧の難易度は高いです。
RAIDには様々なメリットがありますがデーターの安全性を求める場合にはRAID0はそもそも不適切だということを覚えておきましょう。
■データの安全性を確保したい場合のRAIDレベル
しっかりと安全性を確保したRAIDにしたい場合はRAID1を、安全性と早い処理速度どちらもほしい場合はRAID5か6を使用しよう。
どれだけコストをかけられるかによって導入するRAIDは変わってくるかと思いますが、最低限、安全性だけは担保したい場合はRAID1を、安全性と処理速度どちらもほしい場合はRAID5か6を使用すると良いと思います。
RAID1の場合は2台のハードディスクにそれぞれ全く同じデータが保存される形(ミラーリング)になり、どちらか一方が壊れてもデータは失われません。
RAID5の場合、効率性はあがりますが4台のハードディスクのうち許容範囲はRAID1と同じ1台までで、RAID6になると2台まで許容範囲が広がります。
当然ですがエラーメッセージなどを見落とさないよう状態をこまめにチェックし、データは消えないからと安心せずに、壊れてしまったハードディスクを発見したら早急に対処を行いましょう。
RAIDに組み込まれているハードディスクは製造時期がほとんど同じであるため、1台が故障したということは、その他のハードディスクも寿命が近いということです。
また、個人が使うようなハードディスクと違い、RAIDは仕組みが複雑になります。
RAIDのデータ復旧に強いデジタルデータリカバリ―によると、自力でRAIDの復旧を試みて失敗してしまい、データ復旧を依頼するケースが少なくないそうです。
RAIDのトラブルが発生した場合、出来るだけ専門知識を持った業者に作業を依頼したほうがより確実といえます。